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みにょんこ一家、逃亡者になる? その1

Morgan Hill(TT)にて
ここはMorgan Hill。サンフランシスコに近い。Santa Cruz、MontereyやGilroyなどに近いCentral Californiaの山中。サンフランシスコまで後1時間半ほどでいけるぐらいのところ。今回、はじめてRVでSouthern Californiaを出たことになる。車でヨセミテやMorro Bayなどにいったことは何度かあるけれど、このあたりに来たのは初めて。でも、ここへ来るまでの道のりはとっても大変だった。

まず14日。朝からお兄ちゃんの手伝いをしたり買い物したり、Valley(きにょママの家がある地域)にいる間にしないといけないことをすませる。4時過ぎからRVにKayakなどを積み込む。外はHeat Waveのせいで106度(41.1℃)+湿気というすごい暑さで、少し動いただけでも汗だくになる。やっと荷物を全部つみおわったのが夜8時過ぎ。軽く昼食の残りのカレーとサラダを食べて出発。外はもう暗くなってる。かわりにTrafficはほとんどなく、順調にすすむ。

思ったよりも早くにSanta Barbaraのあたりについたけど、きにょんはまだまだ先にすすんでBuelltonでガソリンを入れたいというので、そのまま#101 Nをすすむ。海岸沿いから山にはいるあたりですごいGust Winds(ガストウィンド=突風)だったけれど、特に問題もなくBuelltonにつく。超暑いValleyに比べてBuelltonは寒い。思わずフリースのジャケットを着る。ガソリンを入れる時にここから先のWal-Martを確認しないといけないって話していたのに、すっかり忘れてしまう。これがこの後起きるUnfortunate chain of events 一連の不運なできごとを引き起こすとは…。ちなみに、なぜWal-Martかというと、ほとんどのWal-Martが無料でパーキングに一泊させてくれるから。

Buelltonを出発。この時点で11時すぎ。私はてっきりAndersen’s Pea SoupにRVをとめて寝るのかと思っていたのだけれど、きにょんはこのままSan Luis Obispoまで行くという。うーん。それは遠いのでは?と思うが、きにょんはどうしても朝一番でMorro Bayに入りたいみたい。結局、いくつかWal-Martを見かけるけれど、「もう少しMorro Bayに近いところで」と考え、次のWal-Martでとまろうと決める。が、その前にSan Luis Obispoに着いてしまう。ここで一旦#101を降りて、Wal-Martを探しはじめることに。ところが、地図を見ている間に気がついたらターンのできないような田舎道にはいってしまう。だけど、先の三叉路で左折すれば#101に戻れるとわかったので、そちらに向かうと、きにょんは三叉路でターンできると思って右折してしまう。結果。ますます田舎道。幸いその道はMorro Bayまで続く道だったので、あきらめてMorro Bayまで向かうか?と思ったところでJewish Community Centerがあり、そこの車寄せでなんとかRVからGeoをはずさずに方向転換できる。

しか~し、問題はそんなものじゃなかった。なんと、San Luis ObispoやMorro Bay近辺にはWal-Martが一軒もないのだ。私たちが疲れてきて、「次のWal-Martでとまろうね」といった、あのWal-Martが一番Morro Bayに近いものだったのだ。こんなことなら、ちゃんと前もってWal-Martの位置を調べておけばよかったのだけれど、時遅し。どうしようかと悩むけれど、すでに夜中をとっくに過ぎた時間帯。疲れも限界に近い私たちの頭はうまく働かない。結果、思いついたのは#101を降りたときにみかけたRVが数台とまってるParkingにいって、そこで朝まで仮眠を取ろうということだった。Parkingについてみると、隣の病院のParkingではなく、地元の公園のためのParkingだった。念のために隣のガススタでRVをとめていいのか確認したところ「いつも数台とまってる」との返事。私がコディオをトイレにつれていってると、目の前のアパートから人がベランダに出てきて、どうやら私たちをみてるみたい。気になったけれど、夜中1時すぎ。私たち以外にもRVがいるから安心してしまい、とっとと寝ることに。すでに1時半すぎ。朝は6時半には起きて出発しようと目覚ましをかけておく。でも、まわりの音が気になって、しっかり寝ることができない。10分置きに目がさめてしまう。うつつとしてると、朝5時ごろ誰かがドアをたたく音。一瞬、隣のRVからの音か?とか思ったけれど、いやいや私たちのRV。きにょんが急いで外をみると警察官が立ってるではないか!!いったいどうしたことかときにょんは外に出、私とコディオはRVの中でまつことに。なんと、誰かが警察に通報したらしい。多分、前のアパートの人だとは思うけれど。警察官は若いけどナイスな人で、きにょんがが事情を説明して、準備が出来しだい出発すると説明したらOKしてくれる。もう一度6時まで寝ようか?とも考えたけれど、気が立って眠れないので、Morro BayにあるというDenny’s向けて出発する。外はまだ暗いけれど少しずつ明るくなってきてる。

Morro Bayまでは13マイル。少し霧があるので、ゆっくり目にすすむ。が、Morro BayについてみたらDenny’sなんてありはしない。何度か街中を探したけれど、何もない。しょうがないので、Albertson’sとMcDonald’sのあるプラザでMcDonald’sがあくまで待つ。マックで朝食を食べる間、目指していたキャンプの場所を調べたりする。ここに来るまでに何度かきにょんにキャンプ場があるのかどうか確認したが、きにょんは簡単にとまる場所が見つかると信じていたみたい。とにかく最初に考えてたキャンプ場Morro Dunesの場所を調べ、そこまでいく。オフィスは朝8時半まで開かないけれど、事務所の人はすでに来ていたのでサイトがあいてるか調べてくれる。No。全部フル。キャンセルもなし。なので、別のキャンプ場をあたれという。そこですぐ隣にあるキャンプ場、Morro Strandをチェック。まだ新しいキャンプ場なので、本にものってなかった。見てみるといくつかサイトがあいてる。設備は悲しいものがあるけれど、とまれるだけでも悪くない。この時点で私たちは「とにかく、ゆっくり眠りたい」モードにはいっていたから。オフィスが開くまで40分ほどあったので、キャンプ場の目の前の道にRVをとめて仮眠をとろうとする。眠れない。ひっきりなしに車が通るし、その前の警察官訪問のことが頭にあるから、常に「誰かくるのでは?」と妄想意識がはいってる。疲れと睡眠不足のせいだとは思うのだけれどね。結局、一睡もできずに朝8時になり、オフィスにサイトの空きを聞きにいくと、何もないという。念のため、キャンセルがあれば連絡をくれと携帯番号を残していく。

さてどうしようか、と考えてState Parkをめざす。ここのState Parkは来たもの順にキャンプサイトをあてがっていくので、下手するとキャンプサイトがもらえないかもしれない。入り口に着くとすでに人が6~7人ならんで待っている。早速私たちも並んでサイトの空きをまつ。30分ほど並んだ結果、なんと、私たちの目の前の人で空きキャンプサイトがなくなってしまった。とほほほほほ。もうこの時点できにょんは自分をせめまくってるし、疲れてるし、どこへいっても受け入れてもらえないし、で、まさに「二人は逃亡者」の世界。「あぁ、世間はなんて冷たいの。ルルル…。(爆)」そんな気分になってしまう。またしてもAlbertson’sの駐車場に戻り、近くのキャンプ場に電話をかけまくる。全部フル。この時期、週末に予約も入れずにMorro Bayへ来るバカとは私たちのことだ。せっかくきにょんは私たちの思い出の場所であるMorro Bayへ、Taxを終わらせた私を連れてきて喜ばせようとがんばって計画してくれていたのに、なんとも悲しい結果に。Morro Bayにいてるのに素通りしないといけないとは…。こうなったらしょうがない、このままSan Benitoに行こうかとTTへ電話して予約をいれる。ところがSan Benitoまでの距離はMorgan Hillまでとほぼ同じだとわかったので、結局、最後の最後にMorgan Hillまで行こう、ってことになる。たはは。

その2へ続く

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