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いきなり漂流

昨日は気づかれと心配と不安とでなかなか眠れなかった。でも今朝コンピューターをたちあげたらインターネットが使えるようになってた!おっしゃあ~幸先いいぞ!きにょからもしっかりメールが何通かはいってた。病院で必要なもののリスト。手術の時間が早まって10時頃にはオペ室に入るってことなど。えええ!それなら急いで準備して出なきゃ!

ディンギーは何とか問題なく操縦できて岸につなげることができた。インフォセンターにいてるビンスに地図をもらったので、病院への行き道もOK。道中の風景をなるべく覚えておいて、帰りには迷わないように気をつけておこうっと。

昼少し前に病院についたのだけれど、きにょんはまだ回復室にいてるという。病室で待ってたのだけれど、私がいてるとルームメート君がちょっと居心地悪そうなんで、待合室で待つことに。昼の面会時間が終わってもまだ出てこない。さすがに今日はきにょんが出てくるまで待っててOKといわれたのだけれど、それじゃあいつ頃出てくるの?って聞いても誰もわからない。

3時までまって、あまりにもおなかがすいてきたので、近くのミニマートまで行ってみたらおいしそうなパウンドケーキがあったので、それをゲット。病院へ戻ったらきにょが病室に戻ってきてた

予想以上に時間がかかってたので心配してたのだけれど、手術をしてくれたドクターは「大丈夫だよ」といってくれた。きにょんはなかなか痛み止めが効かないみたいで、かなり苦しそうにしてる。別の痛み止めを打つにはもうしばらくまたないといけないらしい。

その意識が半分朦朧してるような状態で何度も「ラップトップで映画みたりBlackberryを使いたいから、US/Euroのコンセントアダプターを買ってきてくれ」と頼んでくるんだけれど、見てるとそんなことぜええったいできそうにない状態。だけれど「映画とテキストメッセージが唯一の英語やから、お願いやからアダプター買ってきて」といわれた時には、さすがのキースも気弱になってるんだなってショッピングにいくことに。

またしても道に迷って、あちこちで電気屋かコンピュータ屋の場所をききまくって、やっとこさアダプターをゲット。意気揚々と病院に戻ってラップトップとBlackberryの充電したのだけれど、やっぱり映画なんてみれる気分にはなれなかったみたい。

7時になってみにょが帰るころになってやっと痛み止めがききはじめたみたいで、うつうつしはじめたきにょん。ナースのみなさん、ちゃんと様子みにきてくれるかなあ。アメリカなら手術した日は家族が部屋に泊まってもOKなのになぁ。

帰り道は問題なかったのだけれど、ディンギーが桟橋の下にひっかかってしまってたので、オイスターポンドにあるバーのお兄ちゃんに手伝ってもらって出発。ところがボートへ戻る途中でエンジンがストップしてしまった。ガソリンがなくなったのかな?って思ってポンプを何度か押してから再スタートさせたのだけれど、エンジンがかからない。そうこうしてるうちに風と海流に押されて、あっという間にボートから遠ざかっていってる!やばい!ディンギー内には緊急用にオールが設置されてるのだけれど、それを取り出してるうちにますます流されていくよ!どうしよう!?

結局、オイスターポンドの湾の一番奥まで流されてしまった。そこにたまたま湾のまわりにたってる家の一つの船着場があったので、そこまではなんとかオールで漕いでたどり着けた。誰か人がいてないか家の方へいってみたんだけれど、誰もいない。目の前の湾を誰かが通りかからないか待ってみたのだけれど、誰も通らない。風はきついし、疲れて眠りたいし、どうしたらいいだろ?

もう一度家の様子をみにいったら、どうやら売りに出されてる家みたい。パティオにいくつかデッキチェア用のクッションがあったんで、それを拝借してパティオの陰で風をしのいで寝ることにした。ボートは目の前に見えてるのに、帰れない。まともなセーリングも経験してないのに、いきなりの漂流かよって自分で笑けてしまった。明日、風が収まったら、ボートまでオール使って戻ればいいかな。何とかなるよな。何とかしないといけないよな。寒くって、うとうとしても何度も目がさめた。明日、病院にいけるかなあ。

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