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Von Voyage !

今日はいよいよGlobalHopper (GH) としての初めての航海に出発する日。朝から出発前の最終チェック。出発は夕方の予定。新しく冷蔵庫用の氷を買い足したり、Harelのジアがボートのパーツショップまで買い物に行くというので、きにょんが同行してパーツを買うついでにお金もおろしてきてくれた。

走行ライトもOK。エンジンOK。ゆれてもいいようにキッチンも片した。時間はちょっと予定より遅れたけれど、みにょ・きにょ、プエルトリコへむけて、ついに出発!セントマーチンでは本当にいろいろあって、友達と離れるのが寂しいけれど、やっとGHが動き出したのは本当にうれしい。

ビンスと一緒にシャンペンで乾杯☆ 必要なものはおいしいシャンペンと刃の長いナイフ キャプテンきにょん

GHがもうすぐ出発するというので、先日、友人ビンスがディナーにきてくれた際に「新しい船・名前を変えた船」のための伝統的な儀式のことを教えてくれた。ご察しの通り、必要なものはシャンペン。それと刃の長い包丁かナイフ。シャンペンはボートブローカーのモナが初航海のお祝いにくれたもの。もちろんフランスよん。

まず、航海を始める前にシャンペンをあけ、グラスにそそぎ、船尾へいって海の神様に感謝してシャンペンを海に少しそそいであげるのね。残ったシャンペンはセーブしておいて、実際に船を動かし、港からでてセールをあげた後、一回目と同じように船尾で海の神様に感謝&シャンペン投入。ここまでは一緒なんだけれど、その後、これまでの絆(古い名前)を断ち切るため、使用目的が謎だったナイフでX字に3回海を切るの。最後はボトル。岸から十分はなれてから、今度は船首へいって、割ります。最初のシャンペンはビンスも一緒に。彼はみにょ救助やエンジンヘルプなど、本当に親身になってくれた大事に友だち。これからも連絡とりあおうと硬く約束した。

さてさて、GHがついに動き出し、湾から外にでた場所でメインセールをあげようとしたら、突然の大雨!セールをあげるためには、船首を風が吹いてくる方角にむけて保たないといけないのね。みにょんがハンドルを握ってたのだけれど、あまりの土砂降りでマストのてっぺんにある風向計がみえない。いきなりもたついてしまったけれど、なんとかきにょんががんばってくれてセールをあげることができたよ。

しばらくすると雨はやんで、気持ちいい青空。風もセールも安定したんで二人ともリラックスモードに。写真をとったり、船の前部にすわってのんびりしたり。そしたら、いきなりきにょんがダッシュしてエンジンをストップさせた!どうしたの?と思ったら、漁師のしかけた網の場所を示すブイがひっかかってしまったみたい。どぇぇぇ。またしてもみにょが潜らないといけないの?こんな海のど真ん中でそれはちょっと怖いなぁ。海に落ちたものをひらったりするための長い棒があるんで、それでロープをはずせるかな?と試すきにょん。そしたら、ラッキーなことに勝手にはずれてくれた。ああ、この前みたいにプロペラの軸にまきついてなくって本当によかったよ。

帆に風一杯うけて出発! 運転席から顔を出すみにょ 北西に向かって一直線

やはりここはちゃんと海の神様に挨拶した方がよいな、ってことで、ビンスに教えてもらった2度目の海へ感謝&ナイフカットのセレモニーをした。グローバルホッパーとみにょんこ一家が無事に航海していけますように。海の神様に英語&日本語でしっかりお願いしておいた。

なんだか出だしから結構問題ありのGH。不安もちょっとあるけれど、セーリングは本当に楽しい。あたりが暗くなる前に、セレモニーのしめのボトル割りをした。今度も、みにょこ一家をどうぞお守りくださいと心から真剣にお願いしておいた。

余談なんだけれど、セントマーチンは、北半分はフランス領、南半分がオランダ領という変な島。その違いは割りとはっきりしてて、フランス領は比較的きれいで、ファーストフードの店が一切ない(ファーストフードだめって決まりがあるらしい)。そしてATMもほとんどない。あってもおろせるのはユーロ。反対にオランダ領はアメリカみたいにケンタッキーやマクドがあちこちにあって、現金もUSドルがおろせれるのね。そして、今朝きにょんとジアが出かけたのは、もちろんオランダ側だったのですね。納得。

風が気持ちいい~♪ 夕焼けと雨雲 雨の予感? 夕日がとってもきれい


今日のおまけ エンジン修理を手伝ってくれたイワンに払うお金をおろすためにここ数日からATMを探し続けてるみにょん。向こう岸にあるホテルにはATMがあるんで、昨夜トライしたら故障中。なんで近くにあるという2つめのホテルまで歩くつもりでいたら、親切なホテルのガードマンが車で送ってくれた。「帰りは自分でなんとかしろよぉ!」 と片道だけのヘルプだったんだけどね。

2つ目のホテルもATMアウト。ホテル内のカジノのキャッシングマシーンも壊れてる。そんなんでカジノをオープンしててええんやろか??このあたり一帯のクレジットカード用の回線が壊れてるのかな。さて、帰りはどうしよう?大丈夫。ここでも事情を説明したら、親切タクシー兄ちゃんがディンギーをおいてる場所まで無料で送ってくれた。「こんな夜遅くに暗い道を歩くのは危ないよ」って。きっと、事情をしらない観光客とでも思われたのかな。でも二人の親切ドライバーに感謝。島では何事にも不慣れなみにょんをいろんな人が助けてくれたなぁ。本当にありがたいことやね。

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