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2010年4月29日

おかえり、きにょん

今日はきにょんが退院できるはずの日。何も問題がなければ昼前に退院できるそうなんで、それにあわせて出発のみにょ。病室につくと丁度ドクターがきて話しはじめたところだった。それによると、きにょんの胆嚢、思った以上に感染がひどくって、当初は小さな穴3つに30分ほどで終わる手術が、2時間以上もかかって、穴も5つになっちゃったそう。でも、感染してたところは丁寧に取り除いてくれたそうで、「You are really lucky! 君は本当についてるぞ!」って何度もいわれたきにょん。島で手術する決心して本当によかった。無理してマイアミかロスまで戻ってたら、もっと大変なことになってたかもしれない。

そのドクターの説明によると、これからは普通の食事をしても大丈夫とのこと。さらに「Eat good food, Drink good wine - おいしいものを食べて、良いワインを飲むのが一番」ってアドバイスが。さすがフランスらしいアドバイス。みにょ・きにょともに納得したのでした。しばらくはカテーテルをいれてた穴がまだ開いてるので、シャワーはOKだけれど水につかるのはダメ。それと重いものも持っちゃダメ。でも来週にはセーリングできるでしょう。とのこと。ってことは、みにょが荷物もちになるのね。それは大丈夫。ジジの引越しでめっさ重い荷物を動かして特訓したから!笑

病院からの帰り道、ちょこっと食料やお薬を買い物。いきなり1.5リットルボトルの水12本入りのケースを3つも運ぶことに。でもバッチリ問題なく重たい荷物を家まで運べたよ。家に戻ってのんびりしてたんだけれど、ディナーにはなんとピザが食べたいと言い出したきにょん。オイスターポンドの向こう岸にあるピザ屋がめっちゃうまいらしい。そら確かにノンファットの食事とほぼ流動食ばっかりだったけれど、いきなりピザって、大丈夫なんかな?結果は、ぜーんぜん大丈夫でした。久々のおいしい料理をしっかり胆嚢、あ違った、堪能されてましたよん。よかったね、きにょん。

2010年4月28日

レスキュー隊がやってきた!

昨夜、ディンギーをうまく操れず、初めての無人家お泊り経験をしてしまったみにょん。朝、夜明けとともに目が覚めたんだけれど、やっぱりまだ風は強くって、ディンギーを漕いで家ボートまで戻るのは無理そう。それならもう一度落ち着いてディンギーをスタートさせてみようかと思い、船着場まで戻ってみた。

そしたら、昨夜よっぽどあせってたのか、ディンギーをくくりつける場所を船着場の足のところにしちゃってたんで(普通は船着場の上部にロープを通してくくるのね)、台の上からロープに手が届かない。う~ん・・・。どうしよう・・・。あ、そうだ!手よりも足のほうがちょこっと長いから、船着場から半分ぶらさがりながら、足でロープたどりよせたらいいんだ!なんてナイスなアイディア!

みにょんの足は俗に言うモンキートゥで親指より人差し指と中指が異常に長くって、足でものをつかむのなんてへっちゃらののだ。いつもは靴がきつかったり、サンダルから指がにゅぅって出るからいやだったのに、今日はこのモンキートゥに感謝!

ディンギーを乗り移りやすい場所へよっこらせと移動させてたら、遠くからディンギーがやってくるのが見えた。「あぁ、朝早起きの人だなあ。ここから脱出するの手伝ってもらえるかな?」って行き先をみてたら、なんだかみにょの方へ直進してくるぞ?あれ?どうしてだろ?

近づいてくるディンギーをよくみてみると、それはなんとビンスではないですか!先日もうちのボートのエンジンが壊れた時も助けてくれた彼。なしてこんな朝早くに、まるで誰かがみにょの居場所を伝えたかのようにきてくれたんだろう?不思議に思いながらもビンスのおかげでディンギーともども無事に家船に戻ることができた。

話を聞いてみると、朝早く目が覚めて外へ深呼吸に出たら、遠くにディンギーがあるのが見えたそう。オイスターポンドの漂流ディンギーはいつも同じ場所へいくので「あぁ、また誰かがディンギー流しちゃったんかな」って思ってたら、みにょが「うんしょ・うんしょ」ってディンギーを動かしてるのが見えて、大慌てでヘルプにきてくれたそう。まったく、なんていい人なんでしょう!んで、なんて偶然なんでしょう!!これが他の知らない人だったらきっと無視されちゃってたかもしれないよねえ。ビンス、本当にありがとう!!

無事家に戻ったのだけど、あらためてディンギーを動かすのはちょっとトラウマはいってて怖かったんで、きにょん経由でうちのボートのディーラーに連絡してもらったら、そこの社員のジアがきてくれた。そして、丁寧にどうやってディンギーをスタートさせるのか教えていってくれた。どうやらみにょはスターターボタンを押すという初歩的な部分をスキップしてしまってたんで、エンジンを再起動できなかったみたい。わかってしまえば「な~んだ」ってことなんだけれど、なんせ初心者のみにょ。でもこれからは、ばっちり乗りこなせるゼ☆

病院へ行ってみると、きにょんは昨日よりはるかに元気そうにしてたんでちょっと安心。術後、流動食しか食べてないらしく、「腹へった。何かまともなものが食べたい」といって、みにょの持ってたおいしいパウンドケーキとプレッツェルを食べたがったので、ナースに確認したら少しならOKとのこと。そしたらどちらもぺロリーヌで食べちゃった。すごいなあ。みにょが手術した時って、翌日でもまともに食べられなかったのになぁ。一緒に少しだけお散歩などして昨夜の大冒険の話をしたら、笑ってくれるかと思ったら、えらく心配されてしまった。すまぬのぅ。病み上がりというか手術直後のきにょんに心配されてしまったわ・・・。でもこの調子だと明日には退院できるんだって。それならうれしいな。

2010年4月27日

いきなり漂流

昨日は気づかれと心配と不安とでなかなか眠れなかった。でも今朝コンピューターをたちあげたらインターネットが使えるようになってた!おっしゃあ~幸先いいぞ!きにょからもしっかりメールが何通かはいってた。病院で必要なもののリスト。手術の時間が早まって10時頃にはオペ室に入るってことなど。えええ!それなら急いで準備して出なきゃ!

ディンギーは何とか問題なく操縦できて岸につなげることができた。インフォセンターにいてるビンスに地図をもらったので、病院への行き道もOK。道中の風景をなるべく覚えておいて、帰りには迷わないように気をつけておこうっと。

昼少し前に病院についたのだけれど、きにょんはまだ回復室にいてるという。病室で待ってたのだけれど、私がいてるとルームメート君がちょっと居心地悪そうなんで、待合室で待つことに。昼の面会時間が終わってもまだ出てこない。さすがに今日はきにょんが出てくるまで待っててOKといわれたのだけれど、それじゃあいつ頃出てくるの?って聞いても誰もわからない。

3時までまって、あまりにもおなかがすいてきたので、近くのミニマートまで行ってみたらおいしそうなパウンドケーキがあったので、それをゲット。病院へ戻ったらきにょが病室に戻ってきてた

予想以上に時間がかかってたので心配してたのだけれど、手術をしてくれたドクターは「大丈夫だよ」といってくれた。きにょんはなかなか痛み止めが効かないみたいで、かなり苦しそうにしてる。別の痛み止めを打つにはもうしばらくまたないといけないらしい。

その意識が半分朦朧してるような状態で何度も「ラップトップで映画みたりBlackberryを使いたいから、US/Euroのコンセントアダプターを買ってきてくれ」と頼んでくるんだけれど、見てるとそんなことぜええったいできそうにない状態。だけれど「映画とテキストメッセージが唯一の英語やから、お願いやからアダプター買ってきて」といわれた時には、さすがのキースも気弱になってるんだなってショッピングにいくことに。

またしても道に迷って、あちこちで電気屋かコンピュータ屋の場所をききまくって、やっとこさアダプターをゲット。意気揚々と病院に戻ってラップトップとBlackberryの充電したのだけれど、やっぱり映画なんてみれる気分にはなれなかったみたい。

7時になってみにょが帰るころになってやっと痛み止めがききはじめたみたいで、うつうつしはじめたきにょん。ナースのみなさん、ちゃんと様子みにきてくれるかなあ。アメリカなら手術した日は家族が部屋に泊まってもOKなのになぁ。

帰り道は問題なかったのだけれど、ディンギーが桟橋の下にひっかかってしまってたので、オイスターポンドにあるバーのお兄ちゃんに手伝ってもらって出発。ところがボートへ戻る途中でエンジンがストップしてしまった。ガソリンがなくなったのかな?って思ってポンプを何度か押してから再スタートさせたのだけれど、エンジンがかからない。そうこうしてるうちに風と海流に押されて、あっという間にボートから遠ざかっていってる!やばい!ディンギー内には緊急用にオールが設置されてるのだけれど、それを取り出してるうちにますます流されていくよ!どうしよう!?

結局、オイスターポンドの湾の一番奥まで流されてしまった。そこにたまたま湾のまわりにたってる家の一つの船着場があったので、そこまではなんとかオールで漕いでたどり着けた。誰か人がいてないか家の方へいってみたんだけれど、誰もいない。目の前の湾を誰かが通りかからないか待ってみたのだけれど、誰も通らない。風はきついし、疲れて眠りたいし、どうしたらいいだろ?

もう一度家の様子をみにいったら、どうやら売りに出されてる家みたい。パティオにいくつかデッキチェア用のクッションがあったんで、それを拝借してパティオの陰で風をしのいで寝ることにした。ボートは目の前に見えてるのに、帰れない。まともなセーリングも経験してないのに、いきなりの漂流かよって自分で笑けてしまった。明日、風が収まったら、ボートまでオール使って戻ればいいかな。何とかなるよな。何とかしないといけないよな。寒くって、うとうとしても何度も目がさめた。明日、病院にいけるかなあ。

2010年4月26日

フランスの病院

とうとうきにょんが入院する日になった。きにょんのことも心配だし、まだまだボートのことを知らないみにょんのことも不安。それでも朝のうちにエンジン修理に必要な部品など買いにいっておく。チェックインする時間が近づくにつれ無口になっていくみにょ・きにょ。

日本やアメリカみたいに、入院するには山盛りの書類にサインしないといけないのかと思ったら、すごく簡単だった。病室にいってみるとベッドが2つあって、ルームメートがいてるのがわかった。だけど、彼はフランス語のみで英語は本当に少しだけ。いつもはフレンドリーで誰とでも話するきにょんなんだけれど、さすがに言葉のバリアーはちょっと厳しいな。

手術前の準備をするって聞いてたので、いつになったらナースがきてくれるのか待つこと1時間ほど。誰も来ない。みにょがナースステーションに様子みにいって、それからしばらくしたらナースがきてくれて、「今晩シャワーあびて、この消毒液でしっかり体中あらってね。それと明日の朝ももっぺん同じように体あらってね」とにこやかに説明して消えていった。

あれ?それだけ?って拍子抜けのみにょ・きにょ。でもよくよく確認しにいってみたら、寝巻きもない、タオルもない、歯ブラシなどもない、ぜ~んぶ持参しないといけないってのがわかった。しかも院内にはギフトショップやカフェもないし、ましてコンビニのような便利ストアもない。大慌てでとりあえず歯ブラシだけは教えてもらった近くのミニマートまで買いにいったんだけれど、どうして先日手術を決めた時に入院手続きを確認しなかったのかって後悔。

何もかも、こちらから聞いていかないとわからない。ナースやドクターの名前もわからない。ドクターもナースもみんな同じ服をきてるから、誰が本当のドクターもわからない。話してる内容はフランス語でわからない。もってくる書類はフランス語で読めない。もうまったくもってわからんことだらけ。

さらに、面会時間は厳しく守られてるみたいで、昼は12時から1時半まで、夜は4時から7時まで。夜なんてちょっと長居してると警備員が「もう面会おわりやでぇ」ってやってくる。ただでさえきにょんの手術でお互い不安なのに、「やっぱりアメリカ戻った方がよかった?」って思えてきた。

不安のまま病院を出たら、外は真っ暗。はっと気がつくと、いつもきにょんが運転してたので、船のあるオイスターポンドまでの帰り道がわからない。うろ覚えの道を運転してたら案の定道に迷っちゃった。でも小さい島のいいところは、いずれどっかの大きな道に出ることなのよね。しばらくうろついてたら見覚えのある大きな食料品店が見えてきたんで、そこからは何とか無事にオイスターポンドに到着できた。

ほっとしたのもつかの間、今度はディンギーを動かして船まで戻らないといけない。週末のうちに2回ほど練習したけれど、その時はきにょんがいてディンギーを船につないだりする作業を手伝ってくれたのだけれど、今夜はみにょ一人で全部やらなきゃいけない。ちゃんとできるか不安でドキドキ。

なんとかスタートはできたけれど、岸から離れる際にあちこちぶつかっちゃった。そしてやっとこさ家にたどり着いたものの、エンジンをうまく切れなくって、もたもたしてるとあっという間に海流におされてご近所さんのボートにはさまれそうになっちゃった。なんとか振り切って再挑戦。

やっとこさ家にたどりついた後はディンギーを船の後ろに吊り上げないといけない。ディナーも食べてないし、気づかれでヘロヘロのみにょん、なんとかディンギーを水からあげることができて、もうその後は食事をする気力もなくなってたわ。日本から持って帰ってきたインスタントの卵スープを作って食べたら、一人でいるのがすご~くさびしくなってしまった。しかも、きにょからのメッセージがきてるかもってメールチェックしようとしたら今朝はうまく使えてたWiFiが使えない。きにょが設定してたのを思い出してやってみたけれど、ダメ。みにょ一人じゃ何もできないなぁって落ち込んでしまった。明日、お昼からいった方がいいのかな。それとも回復室から出てくるだろう4時ごろからいこうかな。どうしよう。何もかもうまくいかなくって、なけてきた。

2010年4月25日

つかの間の楽しい時間

網を投げるのは難しいぞ27日火曜日に胆嚢摘出の手術をすることになったきにょん。だけど激しい痛みとかの自覚症状がほとんどなくって見た目は元気。なので、この週末はリラックス&楽しもうってことに。まずはきにょんが秘かにゲットしていた魚をとるための投げ網。予定としてはこの網でアジなどの小型の魚をキャッチして、それをエサにツナなどの大型のお魚ちゃんをゲットしようという、なんか壮大なプラン。だけれど、この投げ網、うまく投げるのがなかなか難しいことが発覚。ツナのお刺身を食べるにはまだまだ長い道のりのようね。笑

日曜は天気もまずまずだったので、初めてみにょ・きにょだけで近くの島、セントバース島までセーリングすることに。セーリングの経験がほぼゼロのみにょんだけれど、なんとかキャプテン・きにょんの指示のもと帆を左右に動かしたり、ヨットを操縦したりできて大満足。しかもとってもいい風がふいててボートも飛ぶようなスピードで快適セーリング☆

セントバース島へ一直線! 船の前の部分はトランポリンみたい キャプテン・きにょん

ところが目的地のセントバース島のアンカー場が近づいてきたのでエンジンをかけた所、左右に1機ずつあるエンジンのうち、右側のエンジンがスタートしない!後ろからは別のボートが近づいてきているし、右エンジンが使えないと停泊する時に出すアンカー(イカリ)が出せない。キャプテン・きにょんのとっさの判断で、Uターンすることになった。朝、出発した時には気分よく動いてたのに、なんで?

二人して「なんでだろう?」っていいながら、いつも停泊しているオイスターポンドのモーリング(船用のパーキングみたいなもの)に戻ってきたのだけれど、やっぱりエンジンが使えないので指定の場所にとめることができない。しかも湾にはいってすぐの所で「ガガガガッ」って何かに引っかかるような音がして、もうやばさ満開。

船内の快適サルーン ディンギー 簡易移動用のゴムボート 狭いエンジンルームで作業中のきにょん

丁度みにょんこ一家の船の近くに停泊している友人ビンスが船のデッキにいてるのが見えたので、大声で「ヘルプしてくれぇえ!!」と連絡。ビンスのディンギー(簡易移動用のゴムボート)を右エンジンがわりにしてなんとか指定場所のモーリングにつなぐことができた。ほっ・・・。

せっかくののんびり週末だったはずが、思いがけないエンジントラブルでパーになっちゃった。ビンスときにょんがチェックしたところ、どうやらスターターがダメになってるみたい。日曜だし、今から修理するのは無理なので、ビンスの友達のエンジン専門家のイワンに相談して、修理の見積もりを出してもらうことになった。

4月12日にセントマーチン島に来て以来、毎日毎日ボートの手入れ・修繕を続けてきてたきにょん。ここにきてまたしても故障箇所が見つかって、しかもかなり深刻な故障なんでちょっと落ち込んでる。おかしいなあ。3月にボートをみた時はもっときれいに見えたし、コンディションも良いように見えてたのになあ。

サルーンからペリカン観察 ちゃんと羽の手入れしないとね♪ う~ん、まるでタイタニック?

気晴らしにたくさんいてる鳥達を観察。ここオイスターポンドにはペリカンがたくさんいてるのだけれど、彼らがエサをとるために水に飛び込むところは何とも不恰好で、バッシャーン!!ってすごい水しぶきをあげながら飛び込むのよね。それがおかしくって、みにょきにょ大笑いしながらあきずに眺めてたら、ダイビングに疲れた一羽のペリカンがうちのボートの舳先にとまって身づくろいしはじめた。飛ぶ姿はかっこいいのだけれど、近くでみたら愛嬌のある顔してるぞ。

エンジン問題で落ち込んでたけれど、ペリカンのおかげで元気復活。手術前のつかの間の楽しい時間を過ごせたよ。明日は夕方4時に病院へ行かないといけない。朝のうちにエンジン修理に必要なパーツなどを買いにいかなきゃ。忙しい1日になりそうな予感。

2010年4月22日

島の緊急病院

21日の夜遅くにロスを出発。22日の昼過ぎにセントマーチン島へ到着。きにょんが車で迎えにきてくれた。一体どんな状態なんだろう?って心配してたのに、なんかいつもとかわらないきにょん。あれ?あの、みにょんはものすご~く心配して、半分パニくりながら荷造りして、機内では「はよ飛ばんかい!」ってひそかに飛行機に鞭打ってたのに、あれれれれ?ひょっとしてきにょんてば元気?

ほっとしていいのか、がっかりしていいのかわからないけれど、とりあえず顔をみて安心。とりあえず限定的新居に向かった。道中話を聞いてみると、ここずっと病院へいっては検査して、やっと胆嚢が悪の根源だとわかったとのこと。そして、これ以上胆嚢を痛めないよう、脂肪分ゼロの食事をしてるとのこと。カロリーゼロなん?って一瞬こんがらがったけれど、どうやらカロリーはあんまり関係なく、脂肪分がダメならしい。

新居となる船に到着。すごい状態なんじゃない?って思ってたら、なかなか整理されてていい感じ。でも、なぜかナイフ・フォークセットが4セットあったり、ディナーセットも4つあったり、さすがフランス人の持ってた船、なんとエスカルゴをつかむトングまであったよ。笑

その夜は、疲れと元気そうなきにょんを見たこともあって、ぐっすり爆睡してたのに、明け方近くにきにょんから起こされた。「みにょ、これから緊急病院へいくぞ!」 いきなりのことで頭がまわらない。いったいどうしたことかと聞いてみたら、胆嚢の状態が悪化したサインである白っぽい便が出たとのこと。そうなると数時間以内に手当てしないといけないらしい。それを聞いて、眠気もぶっとぶみにょ。大急ぎで病院へ向けて出発。あぁぁ、一体どうなるんやろ。病院まで運転しても大丈夫なんやろか。

病院に到着し、診察室へ。ドクターやナースと話をし、きにょんはCTスキャンをするために、別のところにある施設まで他の患者さんと一緒に医療用車で運ばれていった。その間、みにょんは待合室で待機。1時間ほどで帰ってくるかと思ったのに、なかなか帰ってこない。だんだんおなかがすいてきたのだけれど、なんとこの病院にはカフェテリアがない。お菓子を売ってる自販機があったのだけれど、島のフランス領にある病院、お金はユーロしかうけつけてくれない。あああ、ユーロのコイン、いっぱい持ってきたのに、全部船においてきちゃったよぉぉ。ああ、はらへった・・・・

きにょんがやっと戻ってきた。そして、今度はストレッチャーにのせられて廊下で待機。ひょっとして緊急手術するかもしれないってんで、きにょんも飲み物食べ物ダメ状態。そんな中、手術担当ドクターがやってきて、胆嚢の状態を説明してくれた。今の状態では、緊急手術は必要ないけれど、近いうちにやる必要があるとのこと。なので、島でするか、ロスかマイアミに行って手術するかはきにょ次第といわれた。数日なら大丈夫、もつ、とのこと。

いろいろ考えた結果。島で手術してもらうことに。そうしたら、麻酔医と話しないといけないといわれ、またしても廊下で待機。空腹状態が限界にきつつあるみにょ・きにょ。そうしたら、ちょうど入院中の患者さんの食事の時間になった。きっと物欲しげな顔してたのか、やさしい給仕のおばちゃんが、みにょときにょにも食事を持ってきてくれた!!!あああ、彼女が天使に見える!おなかがすいてたのもあったけれど、食事はプランティーンなどがはいってるカリブ海料理。すごくおいしくって、ぺろりとたいらげちゃった。

麻酔医と話した結果、きにょんは月曜の夕方4時に入院。手術前のお手入れをして、火曜日に手術することに決定。フランス領なんで、ドクターも書類も何もかもフランス語。英語で説明はしてくれるけれど、その他はまったくチンプンカンプン。どうやら3日ほどは入院になるみたい。手術する日が決まって、何となく肩の荷がおりた、というか気持ちが落ち着いたみにょ。きにょも決意はしたものの、「やっぱり手術するんいややぁ」とひっきりなしに言ってる。いったいどうなるやら。

2010年4月20日

日本からカリブ海へ

探していたお船をやっとみつけた3月。思っていたよりも早くに見つかったので、いきなりせわしなくなってしまったみにょんこ一家。そんな中、みにょはすでにみにょパパ 通称ジジの引越しを手伝うことになってたので、4月1日から日本へ・・・。

ジジの新しい家は、床暖房やらついててとっても快適。うらやますぃ~!家族みんなで協力して、無事引越の日を迎えたのだけれど、引越中、倒れてくる大きな本棚を "かよわい" 左手で受け止めてあげたら、しっかり負傷。信じられへんぐらいにはれあがった左手・・・。やはりみにょんはケガ女なのだった。

そんなこんなもありながら、ジジとじっくり一緒の時間を過ごしたり、みにょママのおいしい手料理を堪能したり、フラットくんが彼女をつれて手伝いにきてくれたり、ゆきりさんといろいろショッピングいったりと楽しい時間が過ごせて、あっというまに3週間がたって、19日にロスへ戻ってきた。

ロスに戻ってほっとしたのもつかの間、その夜、まだカリブ海にいるきにょんから連絡があり、何やら胆嚢の状態が悪くて、ひょっとしたら手術かも・・・と、いきなりのショッキングニュース!!!それなら、みにょが行かねばならぬ!とまだ日本からの荷物も片していないのに、一刻も早くカリブ海へ行くことに。

すでに予約してあったチケットをデルタ航空に交渉して、21日に出発できるようにした。そうしたら、船へ持っていくはずだった荷物をもってこいとのきにょんからの指令。ええええ?あの、私、出発まで1日もないんですけど・・・。洗濯もしないといけないんですけど・・・

最近の飛行機会社は、チェックインする荷物1つめから25ドルほど料金をとるがめつさなんだけれど、たまたまみにょんはファーストクラスへアップグレードしてもらえたので、70ポンド(約32キロ)の荷物を3つまで無料でチェックインできる。なので、気合いれて、大きな荷物を3つ作りました。空港までのシャトルバスからは荷物が大きいので乗車拒否。きにょママに頼んで空港までつれていってもらった。チェックインの時に重さをはかったら、ぎりぎりの68ポンドが2つに55ポンド(これって、新品の発電機だったのよね)。無事にチェックインOK!あとはきにょんの待つカリブ海へ一直線!きにょ、待ってろよ!みにょが助けにいくからね!?コディオ、もうちょっとだけきにょママんちでがまんしてね。